こんにちは!今年のゆずママが注目し保有中であるバリュー株の東京汽船(9193)を説明します。東京汽船は神奈川県横浜市に本社を置く曳船会社です。PER9.25でPBRが0.30と割安ですね。会社の利益率は高くありませんが、従業員の平均年収が949万円と非常に高額で有名です。この記事では、注目するバリュー株についてわかりやすく紹介していきますね!
東京汽船の業績考察
最新の業績指標を示します
株価(2024年2月2日) | 627円 |
最低必要資金 | 約7万円 |
時価総額 | 62.8億円 |
PER | 9.25 |
PBR | 0.30 |
売上予測 | 120億円 |
利益予測 | 4.7億円 |
利益率予測 | 3.9% |
ROE予測 | 2.4% |
従業員数 | 237名 |
配当回数 | 年1回 |
平均年齢 | 40.5歳 |
平均年収 | 949万円 |
権利確定日 | 3月末 |
1株配当金 | 20円 |
配当利回り | 3.19% |
業績 | 増収増益 |
売り上げは若干回復していますが利益率が低いです
期初予測は全くあてにできませんね
- 現在の株価は627円、PER9.25、PBR0.30、自己資本比率73.4%、配当利回り3.19%
- 各種値上げを進めており来期より利益率が若干改善する可能性あり
- 為替による燃料高が収益を圧迫する可能性もあります
平均賃金が高い企業ランキングに登場する従業員に優しい会社ですが、過去に減配等もあり株主には冷たいイメージがありますね
東京汽船の財務考察
時価総額 | 62.8億円 |
1.現金及び預金 | 80.4億円 |
2.受取手形及び売掛金 | 22.8億円 |
1~2の合計 | 103.2億円 |
総負債 | 66.7億円 |
差引の現金資産 | 36.5億円 |
利益剰余金 | 196億円 |
3.有価証券その他 | 69.3億円 |
4.不動産 | 12.6億円 |
5.船舶 | 75.7億円 |
3~5の合計 | 157.6億円 |
差引の資産 | 194億円(正味資産) |
営業CFは黒字で、設備投資も実施しています
- 時価総額62.8億円、現金+売掛金で103.2億円
- 総負債金額は66.7億円
- 103.2億円(現金)-66.7億円(負債)で正味現金が36.5億円です。土地,有価証券、船舶の資産は157.6億円です。売却できない資産が多いですが正味資産は194億円となります
- 時価総額66.7億円に対して正味資産が194億円のため割安です
時価総額66.7億円に対して正味資産が194億円のためものすごく割安な株価となっております。①流動性の低さ、②株主還元、③成長力がネックとなっているため現在の価格水準となっています
東京汽船の同業比較
項目 | 東京汽船 | 東海汽船 | 栗林商船 |
---|---|---|---|
株価 | 627円 | 2,487円 | 1,075円 |
時価総額 | 62.7億円 | 54.7億円 | 137億円 |
売上 | 120億円 | 132億円 | 470億円 |
営業利益 | 4.7億円 | 0.5億円 | 12億円 |
利益率 | 3.9% | 0.36% | 2.5% |
自己資本比率 | 73.4% | 20.0% | 32.2% |
PER | 9.25 | – | 12.42 |
PBR | 0.30 | 1.18 | 0.58 |
配当利回り | 3.19% | 0% | 0.93% |
来期業績予 | 増収増益 | 黒字化 | 減収減益 |
どこの会社も割安ですが、業績が良くなく構造的な問題もありそうですね
減配リスク検討
- 過去に比較的簡単に減配を実施しており減配リスクは高いです
- コロナ下の業績低迷時の営業赤字のときも無配には転落していません
今後の企業業績について
- 今期の業績は、好採算のタンカー向けが低迷しており会社予想を下回る可能性があります
- 今後、人件費や燃料費の上昇の影響を受けて利益率が低下する可能性もあります
- 業績については当面明るい見通しを立てるのが難しそう
会社経営者について
- 現在の社長の齊藤 宏之さんは1960年10月6日生まれの63歳です。一橋大経卒して日本興銀に入社後に日興入社後、カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)経営大学院博士課程入学。その後、東京汽船に入社して2009年より東京汽船の社長になっています
- 東京汽船の株は17.2%所有し筆頭株主です
- 2022年11月に齊藤 昌哉会長がなくなり大株主の移動がありました
非常に優秀な学歴を持つ社長さんですが、会社を大きくするイメージより従業員を大切にする感じがします。上場している意味がないためMBOの可能性もあると考えます
バリュートラップの危険性について
- 過去から出来高も少なくバリュートラップ銘柄だと思われます
- 東証のPBR1倍割れの対策を実施すれば変化する可能性があります
総合評価
現時点ではPERとPBRともに割安ですが、株主への還元の姿勢がみられるかが重要と思います。来期の業績も良くないため上昇は難しいと思いますが、新たなきっかけがあれば大幅上昇する可能性があります。特に2月9日の決算発表は少し期待しています
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