みなさん、こんにちは!ゆずママです。
突然ですが、**「日本カーバイド工業 (4064)」**という会社をご存知ですか?
「カーバイド…? なんか古臭い化学メーカーでしょ?」
「石炭とか扱ってそう…」
と思ったそこのあなた!完全に社名に騙されています!!(笑)
実はこの会社、今や**「半導体」「EV(電気自動車)」「AIサーバー」に欠かせない、世界トップシェア製品を持つバリバリのハイテク企業**に変貌しているんです。
しかも、2025年12月10日時点のデータを見ると、業績が絶好調なのに株価はバーゲンセール状態。
今日は、私が「今年一番の変貌株」と注目している日本カーバイド工業について、徹底的に深掘りします!
1. 日本カーバイド工業 (4064) ってどんな会社?
まずは基本情報のチェックです。
- 社名: 日本カーバイド工業
- 創業: 1935年(老舗!)
- 何屋さん?: 元々は化学メーカーですが、現在は**「電子材料」「フィルム」**が主力です。
【最新】現在の株価と指標 (2025年12月10日時点)
まずは、バリュー投資家・ゆずママの「割安度チェック」入りま~す!
| 項目 | 数値 | ゆずママのチェック |
| 株価 | 2,415 円 | 手が届きやすい価格帯! |
| 予想PER | 9.7 倍 | 超・割安!(化学平均14倍以下) |
| 実績PBR | 0.59 倍 | 解散価値の約半分!? |
| 配当利回り | 3.40 % | 年間配当82円(増配!) |
| 投資判断 | Strong Buy | 目標株価 4,000円(PBR1倍水準) |
ゆずママのバリューポイント!
見てください、このPER 9.7倍、PBR 0.59倍という数字!
日経平均が盛り上がっている中で、完全に置き去りにされています。でも、業績が悪いから安いわけじゃないんです。むしろ**「業績はめちゃくちゃ良い」**んです。
2. 驚愕の決算!利益が「+65%」も爆増した理由
「オールドエコノミー」だと思われていた同社ですが、2026年3月期 第2四半期の決算を見て、私は椅子から転げ落ちそうになりました。
▼ 2Q決算のハイライト
- 売上高: 242億円(+3.8% 微増)
- 営業利益: 20.9億円(+65.7% 爆増!!)
- 中間純利益: 15.3億円(+80.6%)
売上は少ししか増えていないのに、利益が1.6倍になっています。
これ、魔法を使ったわけじゃありません。**「儲からない製品を辞めて、儲かる製品(半導体など)にシフトした」**という、構造改革が成功した証拠なんです。
📊 利益はどうやって増えたの?(増減要因分析)
わかりやすく「利益の階段(ウォーターフォールチャート)」を作ってみました。
| 要因 | 金額 | 解説 |
| ① 去年の利益 | 12.6億円 | ここからスタート |
| ② ミックス良化 | +16.2億円 | ここが凄い! 高収益品の販売増 |
| ③ コスト増など | ▲7.9億円 | 原料高や人件費 |
| ④ 今年の利益 | 20.9億円 | 結果:+65.7%達成! |
ゆずママ解説
「ミックス良化(+16.2億円)」が、コスト増(▲7.9億円)を完全に飲み込んでいます。
中国の安い汎用品で勝負するのをやめ、**「世界で日本カーバイドにしか作れない製品」**で稼ぐ体質に変わった。これが株価上昇の最大のカタリスト(起爆剤)です!
3. 世界シェアNo.1!「技術の堀」を持つ3つの秘密兵器
では、その「儲かる製品」とは何なのか?
バリュー株投資で重要な**「参入障壁(Moat=お城の堀)」**を持つ3つの製品をご紹介します。
① 半導体金型クリーニング材「ニカレット」
【世界シェア トップクラス】
半導体を作る時、どうしても金型が汚れてしまいます。
昔はラインを止めて掃除していましたが、日本カーバイドが開発した**「ニカレット」**というゴムシートを挟むだけで、金型を外さずに汚れをごっそり落とせるんです!
- 何が凄いの?: 世界中の半導体工場で使われている「消耗品」なので、半導体を作る限り永遠に売れ続けます。
- 技術の壁: 「汚れを化学的に吸着する」配合技術は、他社が真似できないブラックボックス技術です。
② 再帰反射シート「ニッカライト」
【グローバル・ニッチ・トップ】
道路標識やナンバープレートに使われる、光を当てるとピカッと戻ってくるシートです。
「ただの反射板でしょ?」と侮るなかれ。これ、**利益率13.5%**を稼ぎ出すドル箱事業なんです。
- 成長余地: 今、アフリカや中東などの新興国で、交通インフラ整備のためにバカ売れしています。
③ セラミック基板(EV・AIサーバー向け)
【成長率No.1の期待株】
今、EVやAIサーバーは「熱」との戦いです。普通の基板だと熱で溶けてしまいます。
そこで、日本カーバイドの**「熱に強いセラミック基板」**の出番!
- ターゲット: パワー半導体(電気の制御)向けに需要が急増中。
- 投資: 会社側もこの分野に設備投資を集中させており、まさにこれからの成長エンジンです。
4. なぜ今、「買い」なのか?(バリュエーション分析)
ここまで業績が良いのに、なぜ株価は割安なのでしょうか?
- 知名度が低い: 「カーバイド」という社名で損をしている(笑)。
- 化学セクター全体が安い: 市場の資金がAI半導体(NVIDIAとか)に行き過ぎている。
しかし、冷静に指標を見比べてみましょう。
▼ 競合他社との比較(バリュエーション・マトリクス)
| 企業名 | PER (倍) | PBR (倍) | 特徴 |
| 日本カーバイド | 9.7 | 0.59 | 利益+65%なのに一番安い! |
| 住友ベークライト | 14.5 | 1.40 | 半導体材料の競合 |
| デクセリアルズ | 22.0 | 4.50 | ソニー系、高収益 |
| トクヤマ | 12.8 | 0.80 | 化学大手 |
結論:あきらかにミスプライス(間違い価格)です!
同じ「半導体材料」を扱っているのに、住友ベークライトやデクセリアルズに比べて評価が低すぎます。
市場が「あれ?日本カーバイドって実はハイテク企業じゃね?」と気づいた時、株価は**PBR 1倍(約4,000円)**を目指して修正されるはずです。
5. 財務と社長も要チェック!安心材料は?
バリュー株投資で忘れてはいけない「守り」の部分も完璧です。
💰 鉄壁の財務(キャッシュリッチ)
- 自己資本比率: 57.9%(合格!)
- 現金同等物: 119億円
時価総額が低いのに現金がたっぷりある「金持ち企業」です。この現金を使って、PBR1倍是正のための**「自社株買い」や「増配」**が行われる可能性が大いにあります。
👔 変革のリーダー:杉山社長
現在の社長、杉山孝久氏は、あのガラス最大手**AGC(旧・旭硝子)の出身。
しかも、AGCで長年「電子部材・エレクトロニクス」**を担当してきたスペシャリストです。
「化学メーカーの皮を被った電子部品メーカー」への転換は、現場を知り尽くした杉山社長だからこそ実現できた戦略なんですね。信頼できます!
6. ゆずママの総合評価とまとめ
それでは、日本カーバイド工業(4064)の格付けです!
- 割安度: ★★★★★(PBR 0.59倍はバーゲン!)
- 成長性: ★★★★☆(半導体・EVシフト成功)
- 配当 : ★★★★☆(利回り3.4%、増配傾向)
- 安心感: ★★★★★(ニッチトップ製品多数)
結論:名前で食わず嫌いはもったいない!ポートフォリオの「隠し味」に最高の銘柄
「半導体株は高くて買えない…」と思っている方。
ここなら、PER10倍以下、100株約24万円で**「世界の半導体・EV産業」**に投資ができます。
利益が65%も伸びている企業の株が、解散価値の半分で売られているなんて、スーパーのタイムセールでもなかなか見かけませんよ(笑)。
NISA枠でじっくり持って、**「社名変更」や「株価の見直し」**を待つのも夢がありますね!
※もちろん投資は自己責任でお願いします。ご自身の判断で楽しんで投資しましょう!

