ハイマックスは、銀行や保険を中心とした金融系ITに強みを持つシステムインテグレーター(SIer)です。2026年は同社にとって**「設立50周年」**という記念すべき年であり、大きな転換点を迎えています。
1. 指標で見る「圧倒的な割安感」と「資産性」
まずは、最新の株価(2025年12月30日終値)に基づき、指標を再計算してみましょう。
| 指標名 | 数値 | コメント |
| 株価(2025/12/30) | 1,318円 | 四季報発売後に少し上昇 |
| 予想PER | 12.29倍 | |
| 実績PBR | 1.28倍 | |
| 予想配当利回り | 3.49% | 標準的な水準 |
注目ポイント: 自己資本比率は83.0%と極めて高く、現金及び預金は98.8億円にのぼります。これは時価総額(約163億円)の半分以上がキャッシュという「ネットキャッシュ」に近い状態で、下値不安が極めて低いバリュー株の鏡と言えます。
2. 2026〜2028年:地銀統合バブルが業績を押し上げる
今後数年、金融業界では歴史的な「IT需要の集中」が起こります。
- 地銀再編の本格化: 地銀同士の経営統合(例:愛知フィナンシャルグループなど)に伴う基幹システムの統合は、2026年から2028年にかけてピークを迎えます。
- 金融IT人材の枯渇: DX案件の爆発的増加に対し、金融システムのドメイン知識(業務知識)を持つ人材が圧倒的に不足しています。
- 同社の優位性: ハイマックスは売上の66.1%(59.1億円)を金融向けで稼いでおり、銀行・保険のシステムに精通しています。特に銀行向けは対前年比8.5%増と成長を加速させています。
3. 「人こそ財産」:採用力の強さと驚異の定着率
IT業界で最も懸念されるのは「離職」ですが、ハイマックスはここが非常に優秀です。
- 離職率:8.2%(2025年3月時点)。業界平均が10〜15%と言われる中で、極めて低い水準です。
- 採用と投資: 中間期では、給与水準の引き上げや積極的な採用により、あえて営業利益を抑制してでも「人」へ投資しました。
- AI活用: 生成AIを活用した開発プロセスを導入し、要件定義から実装までをAIで効率化する取り組みも開始しています。
4. 50周年記念の「サプライズ増配」への期待
2026年3月期は、1976年の創業から数えて50周年の記念イヤーです。
現在の年間配当予想は46円(中間23円・期末23円)ですが、同社はこれまでも利益成長に合わせて増配を続けてきました。
現在のキャッシュリッチな財務体質と、記念すべき50周年というタイミングを考えれば、さらなる記念増配が発表される可能性は非常に高いと見ています。
5. 社長・中島太氏の人物像と成長への意志
代表取締役社長の中島太氏は、1986年に新卒でハイマックスに入社した、現場出身のリーダーです。
- 経歴: プログラマー、SEとして現場を叩き上げ、事業部長を経て2015年に社長に就任しました。
- 人物像: 「当社の財産は人材に他ならない」と断言し、社員のスキルアップに重きを置いています。
- ビジョン: 中期経営計画『NEXT C』を掲げ、2026年3月期には売上高200億円を目指しています。この計画は現在の旺盛な需要を背景に、極めて達成確率の高い「合理的」なものです。
6. 株主構成の変化:プロの買いが入り始めた?
最近、株主構成にも興味深い変化が見られます。
筆頭株主は**野村総合研究所(NRI)であり、売上高の36.0%を占める最大のパートナーです。
加えて、上位には「日本マスタートラスト信託銀行」**などの信託口(機関投資家の持ち分)が並び、従業員持株会も上位にランクインしています。
これは、個人投資家だけでなく、プロの目から見ても「長期で持てる安定株」として評価され始めた証拠と言えるでしょう。
結論:新春に仕込むべき「DX×バリュー」の決定版
ハイマックスは、**「資産の安全性(PBR1.2倍台)」を盾に、「地銀統合という巨大な成長トレンド」**を獲りに行く、非常にバランスの良い銘柄です。
50周年の祝儀相場と、2026年以降の業績加速を狙って、今のうちに注目しておく価値は十分にありますよ!

