【市光工業(7228)総会レポ 2026年3月26日】質疑応答で飛び出した「45億円の土地売却」!? 親子上場のリアルと巨額キャッシュの行方を考察

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今年も株主総会シーズンが本格化してきましたね! 今回は、3月26日に開催された自動車用ランプの大手**「市光工業(7228)」**の第96回定時株主総会に参加してきました。

市光工業といえば、フランスの自動車部品大手「ヴァレオ」のグループ会社(親子上場)として有名です。BPS(1株当たり純資産)が高く、バリュー株投資家からの注目度も高い銘柄ですが……今回の総会、質疑応答で**「えっ、それ今ここで言うの!?」**という驚きの事実が次々と飛び出す、非常に勉強になる(そして少し考えさせられる)内容でした。

一人のバリュー株投資家の視点から、総会で気になった「3つのポイント」をシェアしたいと思います!


💡 ポイント①:親会社への貸付金利は「0.3%」。これって適正なリスク・リターン?

総会の質疑応答で、ある株主さんから「親会社(ヴァレオ)への貸付金(約308億円)の金利はいくらなのか?」という非常に鋭い質問が出ました。

これに対する会社側の回答は、**「金利は約0.3%。いつでも返済を要求できるため、実質的に銀行の普通預金と同じ位置づけ」**というものでした。

ここで投資家として少し立ち止まって考えてしまいます。 実は、親会社のヴァレオは現在、S&Pグローバル・レーティングで「BB(投機的格付け)」と評価されています。信用リスクがそれなりにある事業会社に対する無担保貸付を、メガバンクへの預金と同列に扱って「0.3%」という超低金利で回すことは、資本効率の面でどうなのだろう……?と、個人的には少し懸念を抱いてしまいました。

当社の資本コスト(WACC)は約10%弱とのこと。稼いだ大切なキャッシュの運用先として、少数株主の利益にかなっているのか、今後も注視していきたいポイントです。

💡 ポイント②:インド合弁事業の「第三者評価」はどこまで深く見ているか

続いて、親会社から取得する予定の「インド合弁事業」についての議論です。 親会社から事業を買うという取引は、いわゆる「利益相反(親会社に有利な価格で買わされるリスク)」に気をつけなければいけません。

会社側は「KPMGやPwCといった世界的機関が確認しているからフェアである」と説明されていました。世界的な監査法人の名前が出ると安心しそうになりますよね。

ただ、私たち投資家が知っておくべきなのは、それが会社側の計画通りに計算しただけの**「株式価値算定書(バリュエーション・レポート)」なのか、それとも少数株主にとって価格が適正であると専門家が保証する「フェアネス・オピニオン」**なのか、という違いです。 より透明性の高いガバナンスを求めるなら、ぜひ後者の取得と、評価の前提となった事業計画の開示を期待したいところですね。

💡 ポイント③:【驚愕】質疑応答でポロリ!? 「45億円」の工場跡地売却

そして、今回の総会で一番会場がどよめいた(?)のがこの瞬間です。 別の株主様からの質問で、旧伊勢原工場の土地を、大和ハウス工業様へ「45億円」で売却していたことが、質疑応答の中で明らかになりました。

市光工業の直近の純利益は約62億円。解体費用などを差し引いたとしても、「45億円の売却」は財務的にとてつもなく大きなインパクトを持つはずです。

ここで投資家として気になるのが**「情報開示のタイミング」**です。 これだけ大きな事実が、適時開示(TDnet)等で事前に全株主へ広く知らされるのではなく、総会に参加した株主の耳に先に入った形になります。「フェア・ディスクロージャー(情報開示の公平性)」の観点から、会社側はどのような基準で適時開示の要否を判断されたのか、非常に気になります。

そして何より、この莫大なキャッシュ(45億円)がどこへ行くのか? 増配といった株主還元に回るのか、それとも先ほどの「0.3%の親会社への貸付」に組み込まれてしまうのか。バリュー投資家としては、この現金の行方から絶対に目が離せません。


📝 まとめ:親子上場銘柄の難しさと、株主として「声を上げる」大切さ

市光工業は技術力もあり、資産もたっぷりと持っている素晴らしい企業です。 しかし、今回の総会を通じて、**「稼いだ利益や資産が、しっかり少数株主に還元される構造になっているか?」**という親子上場特有のガバナンス課題を、まざまざと見せつけられた気がします。

「安くて資産があるから」というだけで飛びつくのではなく、経営陣がどちらを向いて経営をしているのかを見極めることが、私たち個人投資家にとって一番大切ですね。

今回、会場で鋭い質問を投げかけてくださった株主の方々の熱量には、本当に刺激を受けました!私もいち投資家として、ただ見守るだけでなく、企業のIRへ論理的な質問状を送ってみるなど、積極的に対話(エンゲージメント)をしていこうと思います。

皆様のポートフォリオに「親子上場銘柄」はありますか? ぜひ一度、その会社の現金の使い道をチェックしてみてくださいね!

それでは、次回の更新もお楽しみに!

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