2026年10月TOPIXリバランス完全攻略 徹底解説!

ゆずママの投資研究ノート 制度と需給

2026年 TOPIX見直しガイド

TOPIX見直しで、
株価は下がる?

日程を押さえ、売り需要を計算し、
企業価値とあわせて考える。

自分の前提で計算する
投資判断の前に
  1. 01公式ルールを確認
  2. 02売りの規模を把握
  3. 03企業価値を検討

「指数から外れる」だけでは、
買い・売りは決められません。

制度確認:仮定を変えられる計算機つき公式資料を見る

最初に、この記事の答え

売り需要は生まれうる。
でも、下落率までは決まらない。

TOPIXの構成比率が下がると、指数に連動する運用では保有調整が必要になります。ただし、実際の株価には買い需要、事前の織り込み、決算や市場全体の動きも影響します。

  • 対象銘柄は公式発表で確認。「時価総額が小さいから除外」とは決めつけない。
  • 売り株数と日々の出来高を比べる。比率は需給の規模を考える材料にする。
  • 企業価値と許容損失を先に書く。短期の反発がなくても説明できる判断を目指す。

本記事は制度の解説と学習用の試算です。具体的な銘柄の売買を勧めるものではありません。

「指数の売りで下がるなら、割安株を買う機会になるのでは?」。資産バリュー株を調べていると、気になる問いです。そこで、公式に決まっていること・試算の前提・投資判断を分けて整理します。

この記事でわかること
  1. TOPIX見直しの基準と、間違えやすい数字
  2. 2026〜2028年のスケジュール
  3. 売り需要を試す計算機
  4. 15:25からの注文と、指値の考え方
  5. 品川リフラ・パラカ・東京製綱の調べ方
  6. 判断を残すチェック表・メモ
  7. よくある疑問と出典

「400億円」が一律の
合格ラインではありません

第2段階の見直しでは、東証のプライム・スタンダード・グロース市場を対象に、流動性を踏まえて構成銘柄を選びます。確認するのは、年間売買代金回転率と、浮動株時価総額の累積比率です。[1]

新規追加と継続で、基準が異なります
確認項目新規追加既存銘柄の継続
年間売買代金回転率0.20以上0.14以上
浮動株時価総額の累積比率上位96%以内上位97%以内

両方の条件を満たす必要があります。回転率は金額ベースの指標で、後述する「売り株数÷出来高」とは別のものです。詳細はJPX算出要領5〜6ページ。[2]

浮動株時価総額とは?

市場で流通する可能性のある株式を考慮した時価総額です。JPXは所定の方法で浮動株比率を算定します。個人が大株主一覧から固定株を差し引いただけの数値と、公式値が一致するとは限りません。[3]

「いまの株価」と「別の時点の株式数・浮動株比率」を混ぜると、比較の条件が変わります。データの基準日と定義をそろえ、最終的にはJPXの選定結果で確認しましょう。

2026年10月から、
8段階の移行が始まります

初回の定期入替で継続選定されない銘柄には、移行措置があります。次の図は低減が途中で停止しない場合の移行係数です。株価の予測や、実際の売却数量を示す図ではありません。[1][2]

選定結果の公表2026.10.0710月第5営業日に相当
初回の定期入替日2026.10.3010月最終営業日に相当

上記の日付は、算出要領の営業日ルールとJPXカレンダーから換算しています。個別発表・変更の有無は公開資料を確認してください。[2][4]

移行係数の変化各月の最終営業日/低減継続の場合
2026年10月から2028年7月までの移行係数 順に0.875、0.750、0.625、0.500、0.375、0.250、0.125、0。2027年の再評価で継続基準を満たす場合は0.500で低減停止。 1.000.500 0.8750.7500.6250.5000.3750.2500.1250 2026.102027.012027.042027.072027.102028.012028.042028.07 再評価で条件を満たせば0.500を継続 移行前の係数は1.000。図は制度の係数のみを表します。

2027年:再評価

8月末を基準に再評価し、継続基準を満たす銘柄は係数0.500で低減を停止します。[2]

2028年:次の定期入替

2回目の定期入替は10月です。途中で低減が止まった銘柄も含め、その時点の公式発表を確認します。[1]

売り需要は、
普段の出来高の何日分?

同じ12万5,000株でも、普段5万株しか売買されない銘柄と、50万株売買される銘柄では、需給の規模の見え方が変わります。ここでは、移行係数の変化だけを反映した簡易モデルで比較します。

学習用の仮定

初期値は架空の例です。実在銘柄の推計値ではありません。

計算機が動かない場合は、下の数式と計算例をご利用ください。

売り需要の試算条件
単純モデルの売り株数125,000株
1日平均出来高に対する倍率2.50倍
参考金額2億5,000万円

例の売り株数は、普段の出来高2.50日分に相当します。売却に必要な日数や、当日の下落率を意味しません。

数式・計算例・このモデルの限界

売り株数の概算 = 係数1.000時の推定保有株数 ×(変更前の係数 − 変更後の係数)

初期例は100万株 ×(1.000 − 0.875)= 12万5,000株。これを1日平均出来高5万株で割ると2.50倍、仮の株価2,000円を掛けると2億5,000万円です。

このモデルは、資金流出入・株価・株式数・他銘柄の変更・指数全体の再計算を固定し、先物やサンプリング運用なども考慮しません。実際の売買数量の予測値や上限値ではありません。前提の保有株数に根拠がなければ、結果にも根拠はありません。

入力①に、低減後の保有株数をそのまま入れると基準がずれます。各段階で「その時の残高の12.5%」を売る計算とも異なります。たとえば第2回は係数差0.125で、直前の係数0.875に対しては約14.29%の減少です。

倍率が大きかったら、何を見る?

A

出来高の中身

1日の合計だけでなく、大引けの出来高や平常時の板も確認。集計期間に決算などの特殊日が入っていないかを見ます。

B

先回りと買い需要

すでに下落しているか、売りに応じる買いがあるかを観察。売りの試算だけでは需給の片側しか見えません。

C

企業側の変化

決算・見通し・資本政策の変化を確認。業績悪化が重なれば、指数イベント後も下落する場合があります。

15:25の気配と、
15:30の約定は別です

15:25ザラバ終了
5分間注文受付・約定なし
15:30大引けの板寄せ

東証の現物取引では、プレ・クロージング中に注文を受け付け、大引けで板寄せを行います。表示された気配は、注文の追加・変更・取消で変わります。画面上の途中の価格が、そのまま終値になるとは限りません。[5]

発注するなら、気配に合わせて予算を増やす前に、自分の評価額・購入上限・想定外に下がった時の対応を決めておきます。「指数の売りが終われば戻る」と決めつけると、企業の変化を見落としやすくなります。

3社を調べるなら、
同じものさしを使う

品川リフラ・パラカ・東京製綱を検討する場合も、先に公式の対象確認が必要です。ここに掲載することは、TOPIXの低減対象であることを意味しません。出典・日付のそろっていない株価や利回りを並べて、順位づけしないことが大切です。

5351

品川リフラ

旧社名:品川リフラクトリーズ

公式IR (新しいタブ)

「売られるか」と「割安か」を、分けて記録する

3社を同じ条件で比較するための調査表
見る項目確認すること
指数の対象確認JPXの選定結果・係数・適用日。推測と確定情報を分ける。
需給の前提保有株数の推定根拠、出来高の市場・期間・分割調整。
資産価値現預金・有利子負債・不動産・政策保有株。帳簿価額と処分可能額を同一視しない。
稼ぐ力・還元一時損益を除いた利益、投資負担、配当の継続性、自社株買いの実施状況。
投資の条件評価額の根拠、購入上限、見直す条件。短期反発がなくても保有理由が残るか。

たとえば低PBRでも、資産の換金性や事業の収益力に課題があれば、割安に見える理由が残ります。反対に、企業価値の見積もりが十分に検証できていれば、需給の変化を購入条件の検討材料にできます。

発注する前に、
6つの確認と1枚のメモ

チェックの数は投資の安全性を示す点数ではありません。まだ説明できない項目を見つけるために使います。

調査チェックリスト

入力内容は外部に送信しません。自動保存はされないため、画面を閉じる前に保存・コピーしてください。

気になる点を、もう一度

TOPIXから外れる銘柄は、必ず下がりますか?

断定できません。売り需要が予想されても、事前の値動き、買い需要、決算、市場全体の動きで結果は変わります。売り株数の概算と株価予測を分けて扱います。

計算結果が5倍なら、5%下がるということ?

違います。平均的な1日の出来高の5日分に相当する株数という意味です。出来高比率から下落率へ直接変換することはできません。また、1日全体の出来高と大引けの約定可能量も異なります。

公式発表前に、対象銘柄を断定できますか?

個人の試算は候補を考える材料にはなりますが、JPXの決定ではありません。推定に使ったデータと日付を示し、公表後に公式の結果と照合する必要があります。

低減の第5回以降も必ず続きますか?

再評価で継続基準を満たす銘柄には、係数0.500で低減を止める仕組みがあります。計算機の第5〜8回は、低減が継続する仮定でのみ使ってください。[2]

出典と確認日

制度の記述は以下の一次資料を参照しました。確認日:2026年10月5日。計算機の初期値は学習用の仮定です。制度変更や個別通知は、リンク先の最新情報で確認してください。

  1. JPX|TOPIX 第2段階の見直し ↗対象市場・流動性基準の考え方・移行措置。
  2. JPX総研|東証指数算出要領(TOPIX編・PDF)↗2026年10月1日版、5〜6ページを中心に参照。定期入替・基準・係数。
  3. JPX総研|浮動株比率の算定方法(PDF)↗2026年10月30日適用版。浮動株比率の定義と算定。
  4. JPX|営業時間・休業日一覧 ↗2026年の営業日の確認。本文の10月7日・30日は営業日ルールから換算。
  5. JPX|売買成立の方法 ↗指値、価格優先、クロージング・オークション。

記載銘柄は調査方法の例示です。数値を使う際は、参照時点と算定条件をご自身でも確認してください。

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