10月第3週の運用報告 | 雨のち、ちょっと晴れ
日経平均は大雨。
でも、持ち株には
晴れ間。
先週のしょんぼりから、少しだけ顔を上げた一週間。
今週のポートフォリオ損益
+189.5万円
日和産業を少し買い増し年初来+4,610万円〈計算値〉
こんにちは、ゆずママです。
先週は−964万円。週報を書きながら、数字の圧に押されていました。今週はどうだったかというと……
プラス記号、おかえりなさい。
画面の中の「+」が、ちょっと頼もしく見えました。
一方で、日経平均は−5.7%、TOPIXは−0.9%。AI関連株が売られる場面が目についた一週間でした。相場の見出しは厳しめでも、持ち株の結果まで同じとは限らない。今週は、その違いが表れました。
とはいえ、先週のマイナスを全部取り戻したわけではありません。喜ぶところは喜ぶ。電卓は、落ち着いてたたく。そんな気持ちで、成績・売買・会社の中身を見ていきます。
うれしいプラス。
でも、ズームアウトも忘れずに。
まずは成績表。お金の増減と、指数の騰落率を分けて並べます。
ゆずママ | 10月13日〜16日の損益額
+189.5万円
4営業日の運用結果はプラスでした。銘柄別の損益内訳は掲載していません。
日経平均 | 週間騰落率
−5.7%
指数の下げは大きめ。
TOPIX | 週間騰落率
−0.9%
こちらも下落。ただし下げ幅には差。
週間損益・指数騰落率は筆者の報告値です。損益は「万円」、指数は「%」。運用元本や入出金調整後の運用利回りを示していないため、指数との成績差を%では計算していません。
先週と今週、同じものさしで見ると。
この2週間の損益合計
−774.5万円
−964 + 189.5 = −774.5
先週の損失額に対する今週のプラス
約19.7%
189.5 ÷ 964 × 100。運用利回りではありません。
「戻ってきた!」は本音。でも、2週間で見るとまだマイナスです。たった一週間で急に投資が上手になったわけでも、先週の下落が消えたわけでもありません。
今月の評価は、もう少し長い目で。
一週間の結果を喜ぶことと、成績を冷静に見ることは、両立できます。
今年の成績は、
+4,610万円へ。
前回の記事に掲載した年初来損益は+4,420.5万円〈計算値〉。ここへ今週の+189.5万円を加えます。
集計対象、入出金調整、配当・税金・手数料などの扱いが前週と同じ場合の単純更新です。口座の確定集計値とは区別しています。先週の−964万円は前週末の数字に反映済みのため、再度差し引きません。
年初来の数字には、上がった週も下がった週も入っています。今週だけを切り取って大喜びするより、積み上げた利益をどう守り、次の判断につなげるかを考えたいところです。
買い増しを見る目は、いつもどおり厳しく。
数字が回復した日に、注文まで急に大きくしないように。
AI株が売られた週。
「日本株ぜんぶ」が同じ顔?
今週の相場を見ていて印象に残ったのは、AI関連株の売られる場面でした。ただし、そこからすぐに「日本株は全部だめ」「バリュー株の時代が確定」と話を飛ばすのは、少し早そうです。
日経平均とTOPIXの週間騰落率の差
4.8ポイント
−0.9% −(−5.7%)= 4.8ポイント。これは二つの指数の差で、ゆずママの運用成績との差ではありません。
指数は、市場を見る「カメラ」。映る景色が違います。
日経平均
選ばれた225銘柄を映す
株価平均型の指数。株価換算係数などを反映した各銘柄の価格の影響を受けます。影響力の大きい銘柄が下がると、指数の下げも大きくなり得ます。
TOPIX
時価総額をもとに広く映す
市場で流通しやすい株式数を考慮した、浮動株時価総額加重型の指数。日経平均とは銘柄の構成や重みが違うため、同じ週でも動きが分かれます。
指数の仕組み:日本経済新聞社・日経平均の概要 / JPX・TOPIXの概要
今回の差は、同じ日本株でも、構成銘柄や重みで見える景色が変わることを考える材料になります。ただ、AI株の売りだけで差の全部を説明するには、銘柄ごとの指数寄与度まで確認する必要があります。
投資判断は「持っている会社」まで降りて考える。
利益の見通しが変わったのか。期待の高さが調整されたのか。売買需給で動いたのか。同じ株価下落でも、意味はひとつではありません。
プラスの理由は、銘柄別の内訳まで見てから。今週の結果だけで「AI株安なら、自分は上がる」とは決めつけません。
今週の売買メモ。
日和産業を、少しだけ。
買い増し
日和産業
2055保有株を、少し追加しました。
今週の売買としてご報告するのは、この買い増しです。株数・購入価格・購入総額は掲載していません。
先週はFJネクストを売却し、南海辰村建設を少し追加。今週は日和産業を少し追加しました。
相場の話題がAIに集まるなかで、今週の売買ノートに登場したのは飼料の会社。画面の向こうの最先端も気になりますが、食卓の向こうの会社にも仕事があります。
「買って正解だった」は、これから。
今週のプラスだけで、買い増しの答え合わせはできません。
買い増しのあとに確認したいのは、保有比率がどう変わったか、判断が外れたときにどうするか。注文した瞬間より、その後の点検のほうが長いお付き合いになります。
日和産業って、どんな会社?
「食卓の一歩手前」をのぞく。
日和産業は、鶏・豚・牛・魚などに向けた飼料を手掛けています。卵や肉など、私たちが食べるものの手前にある仕事です。グループには飼料事業と畜産事業があり、売上の中心は飼料事業です。
事業の出典:日和産業・公式事業案内
確認した決算 | 2027年3月期 第1四半期
対象:2026年4〜6月 / 公表:2026年8月12日。今週発表の決算ではありません。
売上高
117.64億円
前年同期比 +2.2%
営業利益
3.82億円
前年同期比 +39.1%
会社は4月に飼料価格を引き上げています。一方、この資料時点の通期営業利益予想は5億円、前期比65.7%減の予想を据え置き。四半期の増益と、通期の慎重な見通しを一緒に見たい決算です。
出典:日和産業・2027年3月期1Q決算短信(2026年8月12日)。数値は百万円表示から億円に換算。
「食に関わる」から、利益もずっと安定?
そう単純にはいきません。飼料は、原料を仕入れ、加工して販売する事業。とうもろこし・大豆粕の価格、為替、輸送費、販売価格の改定が関わります。見るべきは、売上の大きさと、そこからいくら残るかの両方です。
仕入れる
原料・為替
穀物価格や為替で、仕入れの負担がどう変わる?
売る
価格・数量
価格改定のあとも、販売数量を保てる?
残す
利益・現金
利益が出て、現金の回収まで進んでいる?
飼料事業を見るための概念整理です。グループ全体には畜産事業の損益や共通費用などもあります。
値上げで売上が増えても、仕入れや物流の負担がそれ以上に増えれば利益は圧迫されます。反対に原料安でも、販売価格が下がる時期や在庫の影響で結果は変わります。
次の決算で開く、3つの引き出し。
- 利益の引き出し:飼料と畜産、それぞれの利益率はどう変わったか。1Qの利益を4倍して通期利益と決めつけない。
- 現金の引き出し:現金だけでなく、在庫・売掛金・買掛金・借入も一緒に点検。次に確認できるキャッシュフロー計算書で資金の動きを追う。
- 資本の引き出し:利益と資金を、設備投資や株主還元にどう使うか。増配や資本政策の変更は正式な開示で確かめる。
会社名は「日和」。でも、投資の天気までいつも晴れとは限りません。名前にほっこりしつつ、決算書にはきっちり向き合う。買い増しのあとは、その続きを見ていきたいです。
主力6銘柄。
今週は「次の質問」を持って帰る。
日和産業に加えて、前週の記事で取り上げた主力6銘柄も引き続き点検します。今週は、次の決算で確かめたいポイントを一社ずつ整理しました。
以下は前週の論点を引き継いだ筆者の確認項目です。今週の新規開示一覧や、銘柄別の週間騰落率・損益ランキングではありません。
大伸化学 4629
利益のジャンプ、次も続く?
次に見たいのは、販売数量と採算の両方。売価と原料価格の差だけでなく、在庫を仕入れた時期と売る時期のずれも点検します。
- 注目する数字
- 出荷数量、営業利益率、会社予想、配当予想。
- 立ち止まるサイン
- 数量が弱いまま、在庫のタイミングによる利益だけを高く評価していないか。
原料安=必ず増益、とは決めない。
南海辰村建設 1850
仕事の予定表は、利益になる?
受注が増えた後に大切なのは、工事がどれだけ進み、どれだけ利益を残すか。売上の増加と利益率をセットで追います。
- 注目する数字
- 受注高、繰越工事高、完成工事の利益率、損失引当や訴訟関連の開示。
- 立ち止まるサイン
- 工事量が増えても、追加原価で利益が薄くなっていないか。
TOBは期待シナリオ。本業の採算は毎回点検。
東部ネットワーク 9036
会社の買い物、元は取れる?
前週に取り上げた買収計画は、買った後の収益と現金創出が見どころ。既存事業の利益と、買収による増減を分けて確認します。
- 注目する数字
- 取得後の利益貢献、のれん等の費用、営業キャッシュフロー。
- 立ち止まるサイン
- 会社の規模だけが大きくなり、投じた資金に見合う利益が残らないこと。
資産の厚みと、資産を生かす力は別々に採点。
J-MAX 3422
回復エンジン、巡航運転へ?
利益が回復するときほど、量産で得た利益と、一時的な精算・回収の効果を分けたいところ。地域ごとに採算を追います。
- 注目する数字
- 地域別利益、自動車・電池関連部品の生産、設備投資と資金繰り。
- 立ち止まるサイン
- 一時要因がなくなった後、通常の生産で利益が残らないこと。
取引先の好調が、そのまま自社利益になるとは限らない。
ロンシール工業 4224
床材の会社。利益の足元は?
価格改定の効果と、販売数量の動きを確認。一時的な需要が落ち着いた後も、本業の採算が保てるかを見たいです。
- 注目する数字
- 国内外の販売、製品別の動き、営業利益率、現金の使途。
- 立ち止まるサイン
- 資産の割安さに安心し、販売や利益の弱さを見逃していないか。
財産があることと、毎年稼げること。両方を確認。
宮崎太陽銀行 8560
金利の追い風、手元に残る?
受け取る利息だけでなく、預金に払う利息、信用コスト、有価証券の損益まで点検。普通株主に関わる資本政策も追います。
- 注目する数字
- 資金利益、預金コスト、与信費用、B種優先株を含む開示。
- 立ち止まるサイン
- 利息の増加が費用に吸収されることや、資本政策の影響を見落とすこと。
金利上昇だけで、銀行株の答えを決めない。
継続している論点と前週時点の出典:前週記事・主力6銘柄の近況
「期待していること」は、次の数字で確かめられる?
今週、持ち帰りたい
3つのこと。
その1
指数と違う動きは、両方向に起こる。
先週は指数がプラスで、自分はマイナス。今週は指数がマイナスで、自分はプラス。銘柄や保有比率が違えば、こうしたことは起こります。良かった週だけを切り取らず、同じ方法で記録を続けたいです。
その2
「安い」と「下がらない」は違う。
低PBRでも、利益を生まない資産や、使い道が見えない現金があれば評価は変わりにくいもの。会社の中身を確認し、株主価値の改善につながる具体的な動きも追います。
小型株では売買の少なさで値が大きく動くこともあります。分けて買う場合も、保有額と売りやすさの点検は必要です。
その3
利益が戻った日に、買い増しの条件をゆるめない。
プラスの週は「いけるかも」と思いやすいもの。でも、今週の結果だけで集中度を上げたり、買い増しの条件をゆるめたりしない。良い気分の日にも、同じ点検表を使います。
それを毎週やると、忙しすぎますね。
気分は揺れても、確認する項目はそろえておきたいです。
来週の私へ。
買う前に、5つだけ確認。
来週は10月19日〜23日。相場の方向を言い当てるより、次の行動を落ち着いて選べる準備を。読者の皆さんも、持ち株を思い浮かべながらチェックしてみてください。
0 / 5 項目を確認
チェックはこの画面内だけで使うメモです。保存・送信はされません。5項目がそろっても、利益や安全を保証するものではありません。
数字の出典・集計条件・この記事について
対象期間:2026年10月13日〜16日(10月第3週)。週間損益+1,895,000円、日経平均−5.7%、TOPIX−0.9%、日和産業の少量買い増しは筆者の報告値です。指数の数値は筆者が週間値として報告した値を使用しており、この記事では起終点の指数値から再計算していません。「AI関連株が売られた」は筆者の市況所感です。
年初来:前週記事の+44,205,000円〈計算値〉に、今週+1,895,000円を加えた+46,100,000円〈計算値〉。集計対象、入出金調整、配当・税金・手数料等の扱いが同じことを前提とします。2週間合計は−9,640,000円+1,895,000円=−7,745,000円。今週のプラスは、先週の損失額の約19.7%です。
比較:損益額と指数騰落率は異なる尺度です。運用利回りや指数に対する超過収益率は算出していません。日和産業の買い増しと週間利益との因果関係、銘柄別の損益寄与も示していません。
会社情報:日和産業の事業案内および2026年8月12日公表の2027年3月期1Q決算短信を使用。会社予想は当該資料時点の予想です。主力6銘柄の欄は前週の論点から作った次回確認項目であり、今週の新規開示を網羅するものではありません。
読み方:将来への問いかけや点検項目は筆者の見方であり、会社発表や業績予想ではありません。お天気の表現とイラストは比喩です。個人の運用記録として掲載しており、特定銘柄の購入を勧めるものではありません。投資には損失が生じる可能性があります。
