10月最終週 | 決算の季節が、やってきた。
プラス記号、
おかえり!
週間+1,199万円。うれしい反発の週。
そして、持ち株の「利益」と「配当」にも動きがありました。
こんにちは、ゆずママです。先週は−813.7万円。今週は+1,199万円でした。ようやく帰ってきたプラス記号に、今度こそお茶を出して、ゆっくりしてもらいたいところです。
ただ、今週のお話は成績表だけでは終わりません。10月29日に南海辰村建設とロンシール工業が業績予想を修正し、翌30日には南海辰村建設が中間決算を発表しました。同じ「上方修正」でも、読みどころは少し違います。
収支はにっこり。決算書はじっくり。
今週は「どれだけ増えた?」から、「この利益は続く?」へ進みます。
30秒でわかる、今週の3つ。
01 / 成績と売買
+1,199万円
株式取引はJ-MAXの一部売却のみ。先週と今週の合計は+385.3万円。
02 / 南海辰村
利益は予想超え
中間期の営業利益は11.62億円。通期予想と年間配当8円は据え置き。
03 / ロンシール
年間配当120円へ
普通配当100円+記念配当20円。通期の営業利益予想も20億円へ増額。
今週は+1,199万円。
大きく戻した、10月の締めくくり。
ポートフォリオ週間損益
+1,199万円
2026年10月26日〜30日
日経平均・週間騰落率
+0.94%
筆者集計・報告値
TOPIX・週間騰落率
0%
筆者集計・報告値
日経平均は小幅上昇、TOPIXは横ばいという一週間でした。ただし、指数が横ばいでも、すべての銘柄が静かだったとは限りません。決算期は、それぞれの会社の材料を読みにいく時間が増えます。
前週と合わせると、+385.3万円。
−813.7万円 + 1,199万円 = +385.3万円
10月19日〜30日の2週間合計です。今週の反発はうれしいですが、一週間の数字だけで投資の実力や再現性までは測れません。
年初来の参考計算と、集計条件を見る
先週の記事の年初来損益+3,796.3万円〈計算値〉に、今週の+1,199万円を加えると、+4,995.3万円〈参考計算〉です。前週と集計対象、入出金調整、配当・税金・手数料の扱いが同じことを前提とする単純更新で、口座の確定集計値ではありません。
前週値:10月19日〜23日の週間報告
損益額の「万円」と指数の「%」は別の尺度です。運用元本・入出金を調整した運用利回りを出していないため、指数に何ポイント勝ったかは計算していません。売却益と評価損益の内訳も、ここでは分けていません。
同じ「上方修正」。
でも、変わった場所が違います。
- 南海辰村建設・ロンシール工業が業績修正
南海辰村は中間期の利益予想を引き上げ。ロンシールは中間期・通期の見通しと配当予想を引き上げました。
- 南海辰村建設が中間決算を発表
前日の修正値と同じ中間実績を公表。利益率、受注、通期見通しをあわせて読みます。
| 確認する場所 | 南海辰村建設 1850 | ロンシール工業 4224 |
|---|---|---|
| 中間期の利益予想 | 上方修正 → 翌日実績発表 | 上方修正 |
| 通期の業績予想 | 据え置き | 上方修正 |
| 年間配当予想 | 8円を維持 | 85円 → 120円 |
| 次に読むところ | 受注が利益になる時期と採算 | 需要の持続性と配当の内訳 |
出典:南海辰村・10/29修正、10/30決算短信、ロンシール・10/29会社開示PDF(転載)。
ここでの開示内容と、私の週間損益は別の話です。本記事では銘柄別の損益寄与を掲載していないため、「この発表で今週の利益を稼いだ」とは結び付けていません。
南海辰村建設。
売上は減っても、本業の採算は改善。
10月29日の中間期予想修正では、一部工事の進捗遅れなどで売上高が従来予想を下回る一方、手持ち工事の採算改善で利益が上振れました。翌30日の決算でも、この数字が確認できています。
| 項目 | 従来予想 | 10/30実績 | 従来予想比 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 218.00 | 214.40 | −1.7% | −4.4% |
| 営業利益 | 8.60 | 11.62 | +35.1% | +1.7% |
| 経常利益 | 8.30 | 11.41 | +37.5% | −0.4% |
| 親会社株主に帰属する純利益 | 5.60 | 7.71 | +37.7% | −1.6% |
「経常利益+37.5%」は、前年比ではありません。
これは従来の会社予想との比較。前年同期との比較では−0.4%です。「予想以上に稼いだ」と「前年より大きく成長した」は違う意味なので、表の右2列をセットで見ます。
利益の質
営業利益率
約5.09% → 約5.42%
前年中間期との比較。売上高が減るなかでも営業利益を確保できた点は、前向きに受け止めたい変化です。
仕事の厚み
受注高
416.82億円
前年同期比+27.3%。繰越工事高は1,068.94億円、同+28.5%。将来の売上につながる仕事が積み上がっています。
費用の確認
訴訟関連費用
5,700万円
前年同期は300万円。営業利益より下の段階にある費用も、最終的に残る利益を読むうえで確認します。
営業利益率は営業利益÷売上高で計算。受注・繰越工事高は建設事業の数値で、受注高をそのまま今期売上や利益に置き換えることはできません。
通期予想と配当は、今回も据え置き。
通期の会社予想は売上高527億円、営業利益25億円、経常利益24.1億円、純利益16.4億円。年間配当予想は8円のままです。営業利益の中間進捗率は約46.5%ですが、工事の計上時期や採算があるため、この数字だけで通期上方修正を決めつけることはできません。
私の読み方:仕事の量に、利益率がついてくるか。
受注の厚みと採算改善は良い材料。ここからは工事の進捗、追加原価、労務費、通期予想の変化を追いたいです。
通期据え置きの会社説明は、受注動向、資材価格、労務単価などの先行きの不透明さ。今回参照した修正開示・短信にTOBの発表はなく、その可能性を今回の業績修正から推測していません。
出典:南海辰村建設 2026/10/29 業績予想修正、2026/10/30 中間決算短信(表紙・添付資料2、5、8頁等)。比率の一部は筆者計算。
ロンシール工業。
利益予想も、配当予想も上向きに。
10月29日に中間期と通期の業績予想を引き上げ、年間配当予想も85円から120円へ増額しました。会社は需要の突発的な増加への対応や、販売価格改定を修正理由に挙げています。
| 項目 | 中間期:従来 → 修正 | 通期:従来 → 修正 | 通期の修正率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 107.0 → 117.0 | 225.0 → 232.0 | +3.1% |
| 営業利益 | 5.5 → 12.5 | 14.0 → 20.0 | +42.9% |
| 経常利益 | 6.5 → 13.0 | 15.0 → 20.5 | +36.7% |
| 親会社株主に帰属する純利益 | 4.5 → 9.0 | 10.5 → 14.0 | +33.3% |
| EPS〈円〉 | 97.65 → 195.30 | 227.85 → 303.80 | — |
10月29日発表時点の会社予想であり、確定実績ではありません。中間決算の発表予定は11月6日です。
年間120円を、ひとつの数字で終わらせない。
普通配当
100円
従来85円から15円増額
100周年の記念配当
20円
2027年3月期〜2029年3月期の3年間に実施する方針
今期の年間配当予想
120円
合計で35円増額・約41.2%増
うれしいのは、普通配当も増えたこと。
記念配当20円だけでなく、普通配当が100円へ引き上げられた点に注目します。一方で、年間120円が期限なく続くと見なさず、普通配当と記念配当を分けて利回りを確認しておきたいところです。将来の配当額が保証されるわけではありません。
もう一歩読むなら、「下期の引き算」。
従来予想から逆算した下期営業利益
14.0 − 5.5 = 8.5億円
通期予想から中間期予想を引いた金額。
修正予想から逆算した下期営業利益
20.0 − 12.5 = 7.5億円
上期は7億円上振れ、通期は6億円上振れ。
差し引きで見る下期の利益は、従来の8.5億円から7.5億円へ1億円少なくなります。これは筆者の計算で、会社が別途発表した下期予想ではありませんが、上期の勢いをそのまま下期にも置いていないことが読み取れます。
私の次の問い:値上げの効果は、どこまで残る?
突発的な需要の反動なのか、原価を慎重に見ているのか。下期を控えめに置いた背景と、価格改定後の採算を11月6日の決算で確かめたいです。
出典:ロンシール工業 2026/10/29 業績・配当予想修正(会社開示PDFの転載)。原資料の掲載確認先:会社IR情報。配当増加率等は筆者計算。
今週の売買は、
J-MAXを一部だけ売却。
一部売却・残りは保有
今週の株式取引は、この一部売却のみです。売却株数、価格、実現損益、個別の売却理由は掲載していません。
週間損益はポートフォリオ全体の数字です。J-MAXの売却損益とは分けてご覧ください。
残る保有分については、11月10日予定の中間決算で、地域別の採算、利益を押し上げた要因、通期見通しを確認します。一時的な精算や回収などがあれば、通常の事業で稼いだ利益と区別して読むことが大切だと考えています。
売買内容:筆者の報告。日程:J-MAX公式IRカレンダー。確認項目は筆者の方針であり、今回発表済みの材料ではありません。
120円の配当。
利回りを、2つに分けてみよう。
会社の予想を自分の判断に使うには、もうひと手間。ロンシールの配当予想を使い、年間合計120円と普通配当だけの100円で、利回りがどれだけ違うか確かめます。
仮に株価が2,000円なら
合計配当で見ると6.00%
120円 ÷ 2,000円 × 100
普通配当だけなら5.00%
100円 ÷ 2,000円 × 100
税引前の単純計算。2,000円は説明用の仮定であり、現在株価・取得価格・目標株価ではありません。配当予想の変更や株価下落による損失は織り込んでいません。
仮定の株価を動かす
合計120円での利回り
%
普通100円での利回り
%
選択範囲は計算用です。株価の予想範囲や売買の目安ではありません。
10秒で確認:上方修正なら、必ず前年比も増益?
利回りを見るときは、分子の配当にも注目。株価が下がれば見かけの利回りは上がりますが、その間に配当予想が変わる可能性もあります。買う前に「この配当の何円が、どの方針に基づくのか」まで戻る習慣を持ちたいです。
次の決算、いつ読む?
主な保有7銘柄の予定表。
南海辰村の決算を確認したら、次は11月の発表へ。会社公式で確認できた日付と、外部カレンダーの予定を分けて並べました。具体日が確認できない会社は、無理に日付を入れていません。
| 発表日・目安 | 銘柄 | 確認区分・出典 | 読みたいポイント |
|---|---|---|---|
| 10/30(金) | 南海辰村建設 1850 | 発表済み 会社決算短信 | 採算改善・受注・通期据え置き |
| 11/6(金) | ロンシール工業 4224 | 公式予定 会社IR | 修正予想と実績、需要・価格改定 |
| 11/10(火) | J-MAX 3422 | 公式予定 会社IR | 地域別採算・一時要因・通期予想 |
| 11/10(火)予定 | 日和産業 2055 | 外部情報 株予報 | 飼料・畜産の採算、原料と売価 |
| 11/12(木)予定 | 大伸化学 4629 | 外部情報 株予報 | 数量・原料・利益率、配当予想 |
| 11/13(金)予定 | 東部ネットワーク 9036 | 外部情報 株予報 | 既存事業の採算、買収関連費用 |
| 11月上旬〈外部目安〉 | 宮崎太陽銀行 8560 | 具体日未確認 株予報の目安/会社IR | 資金利益・信用コスト・有価証券損益 |
日程は変更される場合があります。外部情報の3社は会社公式の具体日を今回確認できていないため、直前に再確認してください。宮崎太陽銀行の「11月上旬」は株予報の参考目安で、会社公式の具体日を示すものではありません。先週の記事で継続している主力7銘柄を対象とし、全保有銘柄の網羅表ではありません。
次の決算で、
ここだけは持ち帰りたい。
良い決算でうれしくなるのは自然なこと。だからこそ、読む順番を決めておくと、期待だけでページを閉じずに済みます。ご自身の持ち株にも使える、5つのメモです。
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チェックは画面内のメモです。保存・送信はしません。
今週も、おつかれさまでした。
プラスは喜ぶ。次の一手は、また考える。
今週は+1,199万円、売買はJ-MAXの一部売却。南海辰村では採算と受注、ロンシールでは業績予想と配当の変化を確認できました。来週は11月6日予定のロンシール決算を、今回の上方修正とつなげて読みたいと思います。
皆さんは決算のどこから読みますか?
利益、配当、受注、それとも現金。コメント欄で、気になった点を教えていただけるとうれしいです。
